【ペットとの引っ越し】ストレスをゼロにする当日〜1週間の正解行動|犬猫のケア完全ガイド

引っ越しのため車に乗っている犬

「引っ越しの準備でバタバタしているけれど、うちの犬(猫)は大丈夫かな?」

「新居に着いてからご飯を食べないし、ずっと隠れている…どうすればいいの?」

実は、このような不安を抱えている飼い主さんは非常に多いです。

しかし、この記事で紹介する「当日〜1週間の正解行動」を実践すれば、ペットのストレスを最小限に抑え、スムーズに新生活をスタートさせることができます。

なぜなら、私自身も愛犬との引っ越しで「ある失敗」をしてしまいましたが、その後、獣医師推奨のケア方法を実践した結果、驚くほど早く新居に馴染んでくれたからです。

これから引っ越しをする方、あるいは引っ越し直後でペットの様子がおかしいと悩んでいる方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

引っ越し当日はどうする?脱走を防ぐ「隔離」と「移動」の正解

車の後部座席に設置されたハードタイプのクレート(キャリー)の中で、犬が落ち着いて外を眺めている

まず、引っ越し当日は、飼い主にとってもペットにとっても最大の山場です。

具体的には、業者の出入りによる騒音、ドアの開閉、知らない人の気配などが、ペットにとっては恐怖の連続となります。

そのため、ここで絶対に避けたいのは「脱走」と「パニック」です。

搬出・搬入時は「浴室」か「キャリー」で完全隔離する

荷物の搬出入中、ペットを部屋の中で自由にさせておくのは厳禁です。

なぜかというと、ドアが開いた瞬間に飛び出してしまうリスクが非常に高いからです。

そこで、最も安全なのは、「浴室」または「空っぽの部屋」に隔離することです。

さらに、事前にその部屋にペットシッターや家族の誰かが付き添うことが理想的です。

もし一人であれば、「ペットが入っています!絶対に開けないでください」という張り紙をドアに貼り、鍵をかけておきましょう。

また、浴室を使う場合は、浴槽の水は完全に抜いておき、トイレとベッドを持ち込んでおくことを忘れないでください。

隔離できる部屋がない場合は、キャリーケースやケージに入れ、お風呂場や車の中など、静かな場所に置いて布をかけて視界を遮ってあげましょう。

移動手段は「車」がベスト!休憩と温度管理を徹底する

次に、新居への移動についてですが、可能であれば自家用車が最もストレスが少ないです。

電車やバスは不特定多数の匂いや音があり、ペットには過酷だからです。

具体的には、車移動の際は、以下のポイントを守ってください。

  • 2時間に1回は休憩する
    犬なら外の空気を吸わせてトイレをさせ、猫なら水分補給を促します。
  • クレート(バリケン)に入れる
    抱っこは危険です。急ブレーキで飛ばされる可能性があります。
  • 温度管理
    夏場は冷房を効かせ、直射日光が当たらないように工夫します。

ただし、もし長距離移動で飛行機を使う必要がある場合は、事前に航空会社の規定を確認し、できるだけ直行便を選んで拘束時間を短くしてあげてください。

詳しい移動方法や酔い対策はこちら

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新居に着いたらまずは1部屋から!自分の匂いで安心させる空間づくり

新居のリビングの一角に設置されたペットスペース。使い古された毛布が敷かれたベッドと、いつものおもちゃ、トイレが置かれている。

新居に到着した瞬間、「ほら、新しいお家だよ!」とすぐに部屋全体を探索させるのはNGです。

なぜなら、広すぎる見知らぬ空間は、テリトリー意識の強い犬猫にとって恐怖でしかありません。

「前の家の匂い」がついた物をそのまま使う

新居だからといって、ペットベッドや毛布、トイレを新調したり洗濯したりしていませんか?

実は、それは一番のNG行動です。

本来、ペットにとって「自分の匂い」は安心材料そのものです。

なので、新居に慣れるまでは、あえて洗濯していないボロボロの毛布やベッドを使ってください。

さらに、トイレの砂も、少しだけ前の家の使用済みの砂(汚物ではない部分)を混ぜておくと、「ここは自分のトイレだ」と認識しやすくなります。

最初の数日は「拠点となる部屋」を限定する

まずは、リビングや寝室など、飼い主が長く過ごす部屋を一つ決め、そこをペットの「拠点」にします。

ケージやベッド、トイレ、水飲み場をセットし、最初のうちはその部屋のドアを閉めて過ごさせます。

「ここは安全だ」と認識できたら、少しずつドアを開けて、自分から探索に出るのを待ちましょう。

決して、無理やり別の部屋に連れて行ってはいけません。

特に猫の場合、押し入れや家具の隙間に隠れてしまうことがありますが、無理に引きずり出さず、出てくるまでそっとしておいてあげてください。

引っ越し後1週間は「ルーティン維持」が鍵!散歩と食事の時間を守る

引っ越し先の新居で使い慣れた毛布やベッドの匂いを嗅ぎ、安心してくつろぐペットの様子

引っ越し後の1週間は「生活リズム再設計」の期間です。

しかし、ここで言う再設計とは「新しいことを始める」のではなく、「前の生活リズムを再現する」という意味です。

散歩コースは変わっても「時間」は変えない

例えば、犬の場合、散歩コースが変わるだけで大きな刺激になります。

さらに、散歩の時間帯まで変わってしまうと、体内時計が狂い、排泄のタイミングも分からなくなってしまいます。

飼い主も荷解きで忙しい時期ですが、やはり散歩の時間と食事の時間は、前の家と全く同じタイミングを守ってください。

結果として、「朝7時に散歩、夜19時にご飯」というルーティンが守られているだけで、ペットは「場所は変わったけど、生活は変わっていない」と安心できます。

かまいすぎない!「日常」を演じることが最大のケア

また、ペットが不安そうにしていると、つい「大丈夫?怖くないよ」と何度も抱きしめたり、おやつを頻繁にあげたりしたくなります。

しかしながら、これは逆効果になることがあります。

飼い主が過剰に心配すると、その不安がペットに伝染するからです。

加えて、特別扱いしすぎると分離不安の原因にもなります。

そのため、意識して「普段通り」に振る舞いましょう。

具体的には、飼い主がリラックスしてテレビを見たり、本を読んだりしている姿を見せることで、ペットも「ここは安全な場所なんだ」と理解します。

隠れる・食べない時はどうする?見逃してはいけないストレスサインと対処法

飼い主がペットの様子を心配そうにチェックしている様子。

もちろん、どれだけ気をつけていても、環境の変化で体調を崩すことはあります。

重要なのは、そのサインを見逃さず、適切に対処することです。

トイレの失敗は「叱らない」が鉄則

まず、新居でよくあるトラブルが、トイレの失敗(粗相)です。

場所が変わってどこでしていいか分からない、マーキングのつもりでしてしまうなど理由は様々です。

しかし、ここで絶対にやってはいけないのが、大声で叱ることです。

もし叱られると、「排泄すること自体が悪いことだ」と勘違いし、隠れてトイレをするようになってしまいます。

なので、失敗したら無言で片付け、消臭剤で匂いを完全に消します。

成功した時だけ大げさに褒めてあげてください。

どうしても治らない場合は、前の家のトイレの配置(壁際なのか、部屋の隅なのか)を再現してあげると成功率が上がります。

病院に行くべき「危険なサイン」の基準

では、どのような場合に病院に行くべきでしょうか。

以下の症状が見られた場合は、様子を見ずに動物病院を受診してください。

  • 丸2日以上ご飯を食べない(水も飲まないなら半日で病院へ)
  • 下痢や嘔吐が止まらない
  • 呼吸が荒い、ハァハァしている
  • 排尿が全くない(猫は特に危険、24時間以内に対処が必要)

逆に言えば、「ご飯は食べるけど、ケージから出てこない」「夜になると少し鳴く」程度であれば、1週間ほどは様子を見ても大丈夫なケースが多いです。

無理に構わず、時間が解決するのを待ちましょう。

まとめ|焦らずゆっくり!新居を「大好きな場所」に変えていこう

引っ越しはペットにとって大きな試練ですが、飼い主の対応次第でそのストレスは大幅に減らせます。

▶︎ 最後に、この記事のポイントをまとめました。

項目 ⭕️ 正解行動 (OK) ❌ NG行動
居場所 浴室やケージで隔離
新居ではまず「1部屋」から慣らす。
いきなり全部屋を開放
探索させてパニックにさせる。
匂い ボロボロのまま使う
毛布・ベッド・トイレ砂をそのまま設置。
全て新品に買い換える
洗濯して洗剤の匂いをさせてしまう。
移動 車移動&こまめな休憩
クレートに入れて安全確保。
電車や飛行機での移動
(やむを得ない場合を除く)
生活リズム 時間・回数を守る
散歩と食事の時間は前の家と同じに。
時間をずらす・回数を減らす
忙しさを理由にリズムを崩す。
接し方 普段通りに振る舞う
飼い主がリラックスして過ごす。
過剰に心配して構いすぎる
抱っこやおやつのあげすぎ。

新居での生活が落ち着くまでには、個体差がありますが1週間〜1ヶ月ほどかかります。

しかし、焦る必要はありません。

「今日はリビングまで出てこれたね」「今日はご飯を完食できたね」と、小さな進歩を喜びながら、ゆっくりと新しい生活リズムを作っていってください。

あなたのペットが、新居を「前の家より大好きな場所」だと思ってくれる日が来ることを応援しています。

モジャ

この記事を書いた人

モジャ

元工場勤務/現デザイナー|犬猫との暮らしに役立つアイテムや情報をわかりやすくまとめている編集担当。 ペットの悩みに首をつっこみすぎて、気づけば今日も一本記事が生まれています。

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