【犬の便秘】うんちが出ない時の解消法は?マッサージや食事のポイントを解説
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愛犬の健康は飼い主にとって何よりも大切ですが、「丸2日うんちが出ていない」「きばっているのに出ない」という状況に直面し、不安を感じていませんか?
人間と同じように、犬にとっても便秘は苦しいものです。
しかし、ただ様子を見ているだけでは、脱水症状や巨大結腸症といった恐ろしい病気を見逃してしまう可能性もあります。
この記事では、犬の便秘の原因や危険なサイン、そして自宅ですぐに実践できるマッサージや食事のケア方法について詳しく解説します。
愛犬のお腹の健康を守るために、正しい知識と対処法を身につけましょう。
目次
2日以上出ないなら要注意!犬の便秘の定義と見極めライン

「これって便秘なの?」と迷う飼い主さんも多いはずです。
まずは、医学的な観点から見た犬の便秘の定義と、見極めるための具体的なラインについて解説します。
本来の排便回数は1日何回が正常?
健康な成犬であれば、通常は1日に1回〜3回の排便があります。
子犬の頃は代謝が良く食事回数も多いため、1日に5回以上うんちをすることもありますが、成犬になるにつれて回数は安定してきます。
シニア犬になると消化機能や筋力の低下により、1日1回程度になることも珍しくありません。
個体差はありますが、「丸2日(48時間)以上排便がない」場合は、便秘と判断して警戒する必要があります。
便が出ていても「便秘」の可能性がある?
実は、うんちが毎日出ていても「便秘(排便困難)」の状態であることがあります。
以下のリストに当てはまる場合は、隠れ便秘の可能性があります。
- 排便のポーズをとる時間が長いが、ブツが出ない
- カチカチで乾燥した、ウサギの糞のようなコロコロ便が出る
- 排便時に「キャン」と鳴いたり、痛そうにしている
- 歩きながらポロポロと少しずつ漏らすように排便する
- 便の太さが以前より極端に細くなった
これらの症状は、腸の機能低下や、肛門付近のトラブルのサインです。
水分不足やストレスが原因?うんちが出ない5つの主な理由

なぜ愛犬が便秘になってしまったのでしょうか?
原因を特定することは、適切な対処への第一歩です。
ここでは主な5つの原因を深掘りします。
水分摂取量の不足による便の硬化
最も多い原因の一つが「水分不足」です。
犬の便は水分を含んで適度な柔らかさを保っていますが、飲水量が減ると大腸で水分が過剰に吸収され、便が石のように硬くなってしまいます。
特に冬場は喉の渇きを感じにくく、飲水量が減りがちです。
また、ドライフード中心の食生活の場合、食事から摂れる水分が少ないため、意識的な水分補給が必要です。
運動不足による腸のぜんどう運動の低下
「散歩に行くとすぐにうんちをする」という経験はありませんか?
運動は腸の動き(ぜんどう運動)を活性化させるスイッチのような役割を果たします。
雨続きで散歩に行けなかったり、シニアになって寝ている時間が増えたりすると、物理的な刺激が減り、腸の動きが鈍くなって便秘を招きます。
環境変化によるストレスと自律神経の乱れ
犬は非常にデリケートな生き物です。
- 引っ越しや模様替え
- 新しいペットや家族が増えた
- ペットホテルでのお泊まり
- 工事の騒音
こうしたストレスがかかると自律神経が乱れ、交感神経が優位になります。
交感神経が優位な状態では腸の働きが抑制されるため、便秘(痙攣性便秘など)を引き起こすことがあります。
「トイレの場所が変わっただけでしなくなった」というケースも少なくありません。
加齢や筋力低下による「いきむ力」の不足
シニア犬に多いのが、便を押し出す筋力の低下です。
便意はあるのに、腹圧をかけて外に押し出す力が足りず、直腸に便が溜まってしまうのです。
また、背骨や股関節に痛みがある場合、排便のポーズをとること自体が辛く、我慢してしまうこともあります。
フードの質や誤飲などの物理的原因
安価なフードに含まれる多量の穀物や、消化の悪いおやつ(骨や硬いガムなど)の食べ過ぎも原因になります。
さらに恐ろしいのが「異物誤飲」です。
おもちゃの欠片やビニールなどが腸に詰まると、便が出なくなるだけでなく、腸閉塞という命に関わる状態になります。
この場合、便秘解消のマッサージなどは逆効果になるため注意が必要です。
震えや嘔吐は危険信号!病院へ行くべき症状チェックリスト

「もう少し様子を見てもいいのかな?」と迷った時、以下の症状が一つでもあれば、迷わず動物病院を受診してください。
これらは単なる便秘ではなく、即座に治療が必要な病気のサインかもしれません。
緊急度が高い危険なサイン
- 嘔吐を繰り返している(腸閉塞の疑い)
- 食欲が全くない・水を飲まない
- お腹がパンパンに膨れていて、触ると怒る・痛がる
- 元気消失・ぐったりしている
- 血便や粘膜便が出ている
- 肛門付近が赤く腫れ上がっている(会陰ヘルニア等の疑い)
- 排便しようとして震えている
特に「吐いているのにうんちが出ない」場合は、腸閉塞の可能性があり、数時間の遅れが命取りになることもあります。
病院で行われる検査と治療
動物病院では、触診、聴診に加え、レントゲンやエコー検査で便の詰まり具合やガスの状態、異物の有無を確認します。
治療としては、点滴による水分補給、摘便(指で掻き出す処置)、浣腸、下剤の投与などが行われます。重度のヘルニアや誤飲の場合は手術が必要になることもあります。
自宅でできる解消法は?マッサージと食事で排便を促すコツ

愛犬が元気で食欲もあり、緊急性が低い場合は、自宅でのケアで改善することもあります。
薬に頼る前に試したい、やさしい解消法を紹介します。
「の」の字マッサージで腸を刺激する
リラックスしている時に、お腹のマッサージを行ってみましょう。
物理的に腸を刺激し、リラックス効果で副交感神経を優位にします。
- 準備
愛犬を横に寝かせるか、仰向けにします(嫌がる場合は立ったままでもOK)。 - 温める
飼い主の手を温めておきます。 - 「の」の字
おへそを中心に、時計回り(犬から見て右回り)に優しく「の」の字を描くように撫でます。
これは大腸の並びに沿った方向です。 - 強さ
強く押すのは厳禁です。
皮膚を優しくさする程度から始めましょう。 - ツボ押し
しっぽの付け根の両脇にある「便秘点」というツボを、親指で軽く揉むのも効果的です。
食事の見直し|食物繊維と水分の黄金比
食事の内容を少し工夫するだけで、便通が劇的に良くなることがあります。
- ドライフードをお湯でふやかす
最も手軽な水分補給法で香りが立ち、食いつきも良くなります。 - ウェットフード(缶詰)をトッピング
ウェットフードは水分含有量が約80%と高く、自然に水分を摂れます。 - 食物繊維をプラス
さつまいも、かぼちゃ、茹でたキャベツなどを少量トッピングします。- 不溶性食物繊維(さつまいも等): 便のカサを増やす。
- 水溶性食物繊維(りんご、オクラ等): 便を柔らかくして滑りを良くする。
これらをバランスよく与えるのがコツで与えすぎは逆に消化不良を起こすので注意しましょう。
▼「食事を変えて便秘を治したいけれど、そもそも老犬で頑固だから新しいものを食べてくれない…」とお悩みの方は、以下の記事で食欲を引き出す工夫も紹介していますので参考にしてください。
オリーブオイルは与えてもいい?
「便秘にはオリーブオイルが良い」と聞くことがありますが、犬にも少量であれば効果が期待できます。
油分が潤滑油となり、便の滑りを良くします。
目安量
小型犬なら小さじ半分〜1杯程度。
ただし、与えすぎは膵炎や下痢のリスクがあるため、頻繁には行わず、あくまで一時的な対処法としてください。
腸内環境を整える!便秘解消におすすめのアイテム厳選5選
毎日のケアをサポートしてくれる、優秀なアイテムを活用するのも賢い方法です。
ここでは、筆者が厳選した便秘対策グッズを5つ紹介します。
【ロイヤルカナン】消化器サポート(高繊維) ドライ

動物病院でも頻繁に処方される、消化器ケアに特化したフードです。
特に「高繊維」タイプは、可溶性・不溶性の食物繊維が絶妙なバランスで配合されており、硬くなった便を適度な柔らかさにし、腸の動きをサポートします。
【ささの恵】ワンちゃんの腸内環境を整えるサプリメント

薬には頼りたくない飼い主さんにおすすめの、ふりかけタイプサプリメント。
クマザサから抽出したエキスが腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制します。
便の臭いが軽減される効果も期待でき、一石二鳥です。
【GEX】ピュアクリスタル(自動給水器)

便秘の最大の敵である「水分不足」を解消するためのアイテム。
犬は本能的に「流れる水」に興味を示し、ボウルに溜まった水よりも飲みたくなる傾向があります。
フィルターで常に清潔な水が飲めるのもポイント。
【dbf(デビフ)】ささみ&さつまいも

国産缶詰のロングセラー、デビフの人気商品です。
高タンパクで低脂肪な「鶏ささみ」の粗挽きに、食物繊維が豊富な「さつまいも」を皮付きのままミックスしています。
さつまいもの甘みとお肉の香りで食いつきが非常に良く、水分含有量も多いため、ドライフードに混ぜるだけで美味しく水分と繊維を補給できます。
「野菜だけだと食べてくれない」という子に特におすすめです。
【共立製薬】マイトマックス・スーパー

多くの動物病院でも取り扱われている、信頼の実力派サプリメントです。
最大の特徴は、一般的な乳酸菌よりも熱や胃酸に圧倒的に強い「ペディオコッカス菌」を配合している点。
途中で死滅することなく生きたまま腸まで届き、乱れた腸内環境をパワフルに整えてくれます。
カプセルタイプですが、中身を出して粉末としてフードにかけるだけでOKなので、味に敏感な子や好き嫌いが多い子でも無理なく続けられます。
犬の便秘についてよくある質問
犬の便秘にヨーグルトは効果がありますか?
はい、効果が期待できます。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内環境を整えるのに役立ちます。
ただし、無糖・プレーンタイプを選び、小さじ1杯程度から始めましょう。
乳製品が体質に合わず下痢をする子もいるので、様子を見ながら与えてください。
人間用の便秘薬を与えても大丈夫ですか?
絶対にやめてください。
人間と犬では薬の代謝機能や必要量が全く異なります。
重篤な副作用や中毒症状を引き起こす危険性があります。
必ず獣医師から処方された薬を使用してください。
散歩に行かないとうんちをしないのですが、どうすればいいですか?
家の中のトイレで出来るようにトレーニングをし直すのが理想ですが、まずは「家の中で排泄しても褒められる」環境を作ることが大切です。
また、ベランダや庭など、少し外気に触れる場所を用意するのも一つの手です。
どうしても難しい場合は、短い時間でも外に連れ出してあげましょう。
排便を我慢させることは体に良くありません。
まとめ|日々の観察がカギ!愛犬の「快便ライフ」を守ろう

犬の便秘は、飼い主さんが気づかないうちに進行してしまうことがあります。
「たかが便秘」と軽く見ず、以下のポイントを意識して生活しましょう。
| 愛犬の「快便ライフ」を守る5つのチェックポイント | |
|---|---|
| 排便の回数と便の状態を毎日チェックする (2日出なければ要注意!) | |
| 水分と食物繊維を意識した食事を与える | |
| 適度な運動で腸を動かす | |
| マッサージでスキンシップを取りながらケアする | |
| 異変を感じたらすぐに動物病院へ | |
愛犬が毎日気持ちよくうんちをしてくれることは、健康の何よりの証です。
今日からできるケアを取り入れて、愛犬のすっきり快便ライフをサポートしてあげましょう。