【犬の年齢早見表】人間に換算すると何歳?ライフステージ別のケアと老化サイン
「うちの子、人間でいうと今何歳なんだろう?」 「最近寝てばかりいるけど、これは老化のサイン?」
愛犬の成長スピードは、人間の何倍もの速さで進んでいきます。 平均寿命が14〜15歳と伸びている現代だからこそ、飼い主さんが愛犬の「今の年齢(ライフステージ)」を正しく把握し、その時々に合ったケアをしてあげることが健康寿命を延ばす鍵となります。
この記事では、小型・中型・大型犬別の「年齢換算方法」と、幼犬からシニア期までに飼い主がすべき役割について解説します。
目次
犬の年齢を人間に換算する計算式(環境省ガイドライン)

犬の1年は人間の1年ではありません。 小型・中型犬と大型犬では老化のスピードが異なるため、以下の計算式で現在の年齢を確認してみましょう。
小型犬・中型犬の年齢計算式
24 +(犬の年齢 - 2)× 4
- 1歳 = 人間の約15歳
- 2歳 = 人間の約24歳
- 3歳以降 = 1年ごとに「4歳」ずつ歳をとる
▼小型犬・中型犬

大型犬の年齢計算式
12 +(犬の年齢 - 1)× 7
- 1歳 = 人間の約12歳
- 2歳以降 = 1年ごとに「7歳」ずつ歳をとる
大型犬の方が成長が緩やかですが、7歳頃から一気に老化が進むのが特徴です。
▼大型犬

【ライフステージ別】飼い主がやるべきケアと役割
犬の一生は大きく4つのステージに分けられます。それぞれの時期に必要なサポートを知っておきましょう。
①幼少期(0〜1歳):社会化と信頼関係づくり

この時期の経験が一生の性格を左右します。 特に生後3ヶ月半までの「社会化期」には、様々な音・人・犬に慣れさせることが重要です。好奇心旺盛ですが疲れやすいので、十分な睡眠(12時間以上)を確保してあげましょう。
②成犬期(1〜7歳):運動と体重管理の徹底

体力が安定する時期ですが、1歳半頃に「第二反抗期」が訪れ、自我が強くなることも。 また、避妊・去勢後は太りやすくなるため、定期的な体重測定と食事管理が必須です。この時期の肥満は、将来の関節トラブルに直結します。
③中高年期(7〜12歳):小さな老化サインを見逃さない

人間でいう「シニア入り」の時期です。 「散歩に行きたがらない」「寝る時間が増えた」といった変化は、単なる疲れではなく関節痛や心臓機能の低下かもしれません。健康診断を半年に1回に増やすなど、医療ケアを強化しましょう。
④高齢期(13歳以上):快適な環境と認知症ケア

穏やかに余生を過ごすためのサポートが中心となります。 段差をなくす、トイレを近くにするなどのバリアフリー化に加え、夜泣きや徘徊などの「認知症症状」への対策も必要になります。
7歳を過ぎたら注意!「認知症」の予防には『脳への刺激』が不可欠
近年増えている犬の認知症(認知機能不全症候群)。 13歳頃から急増しますが、予防は7歳頃(シニア期入り口)から始めるのがベストです。

散歩コースを変えて「ノーズワーク」をさせる
毎日同じコースを歩くだけでは脳への刺激になりません。 コースを変えたり、芝生の匂いを嗅がせたりする(ノーズワーク)ことで、脳が活性化されます。
知育玩具やマッサージを取り入れる
足腰が弱って散歩に行けない日でも、お家の中で「知育玩具(おやつを探すおもちゃ)」を使えば頭の運動になります。また、飼い主さんによるマッサージも、血行促進と安心感を与える良い刺激になります。
まとめ:愛犬の年齢に合わせたケアで健康寿命を延ばそう

愛犬が過ごす時間のスピードは、私たちの想像よりもはるかに速く過ぎ去っていきます。 昨日までは元気に走り回っていた子も、気づけば私たち人間の年齢を追い越し、シニア世代へと入っていきます。だからこそ、「今、人間で言うと〇〇歳くらいだな」と常に意識することは、愛犬の身体や心の変化にいち早く気づくための第一歩です。
ライフステージが変われば、必要なケアも変わります。 幼少期の「しつけ」、成犬期の「健康管理」、そしてシニア期の「脳への刺激」と「環境づくり」。それぞれの時期に飼い主さんが適切なサポートを行うことで、病気のリスクを減らすだけでなく、老化のスピードを緩やかにすることも可能です。
「年を取ったから寝てばかりでも仕方ない」と諦めるのではなく、年齢に合わせた遊びやコミュニケーションを取り入れ、最期の時まで笑顔で過ごせるような関係を築いていきましょう。