犬の移動はケージが基本|電車・車・バス移動での必須アイテムと酔わない方法を徹底解説
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犬を連れて電車・バス・車で移動するとき、「ケージに入れても落ち着かない」「乗り物酔いしないか不安」という声はとても多いです。
- 途中で吐いてしまわないか
- キャリーから出たがって鳴かないか
- 周囲の迷惑にならないか
特に、このあたりは、初めての移動では誰もが気になるポイント。
しかし実際は、正しいケージ選びと“酔わないための環境作り”をするだけで、移動の失敗はほとんど防げます。
この記事では、
- 最初に揃えるべきおすすめアイテム
- 乗り物酔いを防ぐための事前準備
- 公共交通機関・車移動のポイント
をわかりやすくまとめていますので、ご紹介していきます。
目次
必須アイテム|移動の不安を大きく減らす役立つアイテムグッズ
犬用移動ケージ

ケージは“移動中の安全ベルト”のようなもの。
揺れで転がったり、急ブレーキで飛び出したりする事故を防ぐ最重要アイテムです。
良いケージの条件は3つ
- 横揺れに強い硬いフレーム
- 内部が暗くなり安心できる構造
- 固定ベルトが付けられる
揺れと視覚刺激を抑えることで 乗り物酔いのリスクを大幅に下げます。
酔いにくくなる“安定クッション”

乗り物酔いの主な原因は 頭が揺れ続けること。
ケージの中に入れる
「安定クッション」
「低反発マット」
などは、振動吸収性が高く酔い対策として効果的です。
移動用ウォーターボトル

電車・病院・車移動は想像以上に喉が渇きます。
緊張すると呼吸が荒くなり脱水が進みやすいため、水分補給は必須。
一滴も無駄にしないウォーターボトルなら、バッグの中でも安心です。
犬が酔わない移動方法|事前にやるべき3つの準備

移動中に酔ってしまう犬は、事前の準備が最も重要です。
「当日だけ工夫する」よりも、移動の数日前〜前日から整えていくほど酔いにくくなることがわかっています。
以下では、動物行動学の観点から 効果が高い3つの準備 をわかりやすくまとめました。
直前に食事をしない
犬が酔う大きな原因のひとつが 胃の揺れ です。
食後すぐに移動すると、
- 胃の中身が揺れてムカムカしやすい
- 吐き戻しのリスクが上がる
- 胃酸が逆流して不快感が強くなる
といったトラブルが起きやすくなります。
空腹すぎても気持ち悪くなるため、「軽めに食べて、時間を空ける」が最適です。
ケージで“静かに過ごす練習”をしておく
酔いは体だけでなく、メンタルの緊張 でも起こります。
キャリーやケージに慣れていない犬は、入っただけで不安ホルモンが上がり、心拍数が上がって酔いやすい状態になります。
当日ではなく“前日までの練習”が最も効果的です!
- 家の中でケージをオープン状態で置く
- ブランケットやおもちゃを入れて「安心できる場所」にする
- 入れたらすぐ出すのではなく、1〜3分だけ静かに過ごす練習を繰り返す
これをすることで、「ケージ=落ち着ける安全地帯」と脳が認識し、酔いにくくなります。
車なら風通し・室温を一定に
犬は体が小さく、車内の環境変化に影響を受けやすいため、温度・湿度・換気のバランスが非常に重要です。
こちらが酔いを防ぐポイントになります
- 後部座席は前より気温が高くなりやすい
- 外気が少し入る程度に換気する
- 直射日光が当たらない位置にキャリーを配置する
- エアコンの風が犬に直接当たらないようにする
暑すぎ・寒すぎ・息がこもる状況は、酔い・過呼吸・ストレスの大きな原因になります。
電車・バス移動で気をつけること
公共交通機関を利用するときは、“周囲への配慮”と“犬のストレス軽減”の両立が必須です。
以下の3つを意識するだけで、犬が落ち着きやすく、公共交通機関でも安心して移動できます。
ケージは必ず完全に閉める
公共交通機関では、法律上 「完全にフタが閉まるキャリー」 が義務づけられています。
顔を出してしまうと…
- 乗客が驚く
- 毛やよだれが落ちる
- 思わぬ事故(犬が飛び出す)
といったリスクがあるため、メッシュ越しに外が見える“完全密閉キャリー” が最も安全です。
犬にとっても、“視覚刺激が少ない=落ち着きやすい”という大きなメリットがあります。
混雑する時間帯を避ける
満員電車・ラッシュ時間帯は、犬にとって 「密室+騒音+人の圧迫」 という最悪の環境。
以下の時間を避けるのがベストです。
- 7:00〜9:30
- 17:00〜19:30
特に冬は厚着した人が多く、キャリーが圧迫される危険性もあります。
「混雑しない時間=犬に優しい時間」と覚えておくと良いです。
揺れの少ない“車両の中央”を選ぶと酔いにくい
電車の揺れは「先頭・最後尾 → 中央」にいくほど弱くなります。
また、車両の端は、カーブの遠心力、ブレーキの衝撃が強く、犬が酔いやすい原因に。
最適な場所
- 電車 → 先頭でも最後尾でもなく中央の車両
- バス → タイヤの上を避け、中央付近
荷物棚近くに立つと、キャリーを安定させやすく、犬の揺れも最小限にできます。
まとめ

犬は「揺れ」「音」「匂い」など、いつもと違う刺激を強く受けやすい動物です。
ケージの選び方 × 事前準備 × 移動中の環境の3つを整えておくことが、快適な移動の鍵になります。
この3つが揃っていれば、初めての電車・バス・車移動でも無理なくスムーズに過ごせます。
ケージをしっかり固定し、底面に安定クッションを敷くことで改善するケースが非常に多く、“しつけよりもまず環境を整えること” が大切です。
移動が快適になると、病院・旅行・カフェ・実家への帰省など、犬との行動範囲は一気に広がります。
今日からできる小さな準備が、あなたと愛犬の未来の「安心」と「楽しさ」につながります。