子犬のしつけはいつから始める?|生後2〜4ヶ月で必ずやるべき5つの基礎とおすすめアイテム
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「社会化期が全て」という言葉への焦り。 止まない甘噛みに、繰り返すトイレの失敗…。
このように、「愛おしい」という気持ちと同じくらい、「どうしてうまくいかないんだろう」と落ち込んでしまうのは、あなただけではありません。多くの飼い主さんが通る道です。
特にこの生後2〜4ヶ月の「社会化期」は、子犬の脳が柔らかく、吸収率が最も高い「しつけのゴールデンタイム」。
この時期の経験が将来の性格を決めると聞くと、「今、失敗したら取り返しがつかないのでは?」とプレッシャーを感じてしまいますよね。
でも、焦らなくて大丈夫です。 大切なのは「優先順位」を知ることです。
そこでこの記事では、「どこから始めればいいの?」と迷う飼い主さんのために、本当に必要なステップだけを体系的にまとめました。
そこでこの記事では、
🔹 しつけを成功させる“環境づくりアイテム”
🔹 社会化期にやるべき5つの基礎”
🔹 インターホンなど生活音への慣れ方
を体系的にまとめました。
今日からすぐに実践できる内容を紹介します。
目次
しつけを始める前に|まずは“安心できる環境づくり”が最優先
しつけは 「環境を整える → 行動を教える」 の順がもっとも効果的です。
子犬は環境の影響を強く受けるため、落ち着けない環境だとどれだけ教えても覚えにくくなります。
そこでまずは、子犬が安心して学べる環境を作る基本アイテムから紹介します。
クレート

クレートは子犬にとっての 「守られた安心スペース」。
外部刺激から切り離されることで、心が落ち着きやすい環境を作れます。
- 興奮のクールダウン
- 来客時の待機
- 就寝スペース
- 災害時・動物病院でも活躍
こうした“安心の拠点”があることで、子犬は落ち着いた状態でしつけを吸収しやすいメンタルの土台 を作れます。
ペットカメラ

子犬期は、ひとりで過ごす時間に不安を感じやすい時期です。
ペットカメラがあれば、飼い主は離れていても子犬の状態を把握でき、分離不安予防や生活リズムの把握 に役立ちます。
- 留守番中の行動パターンを確認できる
- 不安が強くなるタイミング・吠えやすい時間帯を把握できる
- 必要に応じて声がけができ、安心感を与えられる
- 問題行動の“原因分析”がしやすくなる
苦手や不安ポイントが可視化されるため、しつけ全体がスムーズに進むメリット があります。
ノーズワークマット(不安・興奮を抑える“音慣れ前の準備”に最適)

ノーズワークは、子犬でも簡単にできる「探す遊び」。
嗅覚を使うことで脳が心地よく刺激され、精神が安定しやすくなります。
- 興奮しやすい子が自然と落ち着く
- 集中力がつき、学習の吸収率が上がる
- 破壊行動・吠えなどの問題行動を予防しやすい
- 雨の日でも室内でしっかり運動できる
しつけの基盤になる “自分で落ち着くスキル(セルフコントロール)” を育てるのに最適なアイテムです。
生後2〜4ヶ月で必ずやるべき “しつけの基礎5つ”
トイレトレーニング(成功しやすい“生理的タイミング”を逃さない)

トイレトレーニングは、子犬のしつけの中でも 最優先で取り組むべき項目 で、
成功率を上げるポイントは、「排泄しやすいタイミングを理解すること」です。
子犬は膀胱がまだ発達していないため、以下のタイミングで排泄しやすくなります。
- 起きた直後(睡眠で膀胱が満たされている)
- 食後10〜20分(消化活動で腸が動き出す)
- 遊び・興奮のあと(気持ちが落ち着いた瞬間に排泄欲が出る)
この“排泄が出やすい瞬間”にやさしくトイレへ誘導すると、成功体験を積みやすく、自然と 「ここがトイレなんだ」と学習が定着 します。
成功したら、1秒以内に褒める のがポイントです。
タイミングがずれると、犬は何を褒められたのか理解しにくくなるためです。
社会化トレーニング(人・音・環境に慣れさせる)

子犬期の経験は成犬になってからの性格に直結します。
“社会化期(生後2〜4ヶ月)”のうちに、さまざまな刺激に慣れさせることが重要です。
- いろいろな人(男女・子ども)に会う
- 車音・生活音・インターホンなどの音に慣れる
- 初めて行く場所・におい・床の感触を体験させる
特に インターホンの音 は成犬になってから吠えやすい代表的な刺激のため、この時期に「小さな音 → 徐々に大きく」という段階練習が効果的です。
社会化が進んでいる子は、不安が少なく、しつけの吸収も早くなります。
甘噛み対策(噛む力のコントロールを教える)

甘噛みは“悪い行動”ではなく、子犬が世界を学ぶ正常な行動です。
ただし、そのまま放置すると本気噛みに発展する危険も。
以下のステップで教えるのが効果的です。
- 噛まれたら大声を出さず、手を引かずに“動きを止める”
- 噛んでよいおもちゃに誘導する(置き換え法)
- 噛まれなかった瞬間に褒める(正しい行動を強化)
“噛んでいいもの・ダメなもの”を明確にすることで、噛む力のコントロールが身につきます。
生活に必要な合図(安全と生活の質を守る)

最初に教えるべき合図は、以下の3つ。
- おすわり
- まて
- おいで(呼び戻し)
これらは単なるしつけではなく、事故防止・興奮のコントロール・コミュニケーションの基盤 になります。
特に「おいで」は、散歩中の呼び戻し・危険回避に直結する重要なスキルです。
褒めながら短時間で楽しく練習することで、子犬の集中力も育ちます。
クレートトレーニング(“自分で落ち着く力”を育てる)

クレートは、子犬にとって 安心できる“自分だけの巣(ホーム)”。
ここで落ち着けるようになると、日常のあらゆる場面がスムーズになります。
- 外出の移動が安全になる
- 来客時に落ち着いて待機できる
- 夜の就寝スペースとして安心できる
- 動物病院・災害時でもパニックを起こしにくい
慣れることは「閉じ込める」ためではなく、“自分で落ち着く力(セルフコントロール)を育てる” ための重要なトレーニングです。
最初は扉を開けたまま、中におやつやブランケットを置いて、クレート=安心できる場所 と自然に感じさせるところから始めましょう。
クレートに慣れている子は、環境変化に強く、しつけ全体の吸収率も高くなる のが大きなメリットです。
まとめ|“環境づくり+基礎トレーニング”が成功の近道
生後2〜4ヶ月の間に大切にしてほしいのは、実はたった3つのステップです。
① まずは、心からくつろげる「寝床」を用意する
② 少しずつ、生活音や外の世界に慣れる
③ 遊びの延長で、楽しくルールを教える
焦って詰め込まなくても大丈夫。
この順番で進めてあげるだけで、スポンジのように柔らかい子犬の心は、驚くほど色々なことを吸収してくれます。
今、一つずつ積み重ねた安心感は、将来の「無駄吠え」や「怖がり」を防ぐ何よりのお守りになります。
必死な毎日を、少しでも「愛おしい時間」に変えていきましょう。