【猫の大掃除】年末の抜け毛・臭い対策とおすすめグッズ5選
年末が近づくと気になり始めるのが、猫の大掃除です。 猫と暮らす家での大掃除は、通常の汚れに加えて「抜け毛」「トイレのニオイ」「吐き戻しのシミ」など、特有の悩みが尽きませんよね。
そこで、「猫がいても安全な洗剤はどれ?」 「布製品に染み付いたニオイや毛をどうにかしたい!」
そんな飼い主さんのために、今回は「猫ファースト」な大掃除の手順と、実際に役立つ最強のお掃除グッズを場所別にご紹介します。飼い主にとっても猫にとっても快適な空間を作るための、プロ級のテクニックを詰め込みました。
目次
猫の大掃除が必要な3つの理由|健康とストレス対策

そもそも、普段掃除機をかけているのに、なぜわざわざ「猫の大掃除」が必要なのでしょうか? 実は、単に家がキレイになるだけでなく、猫の健康寿命を延ばすために重要な理由が3つあります。
アレルギーの原因となる「ハウスダスト・ダニ」の除去
なぜなら、猫は人間よりも床に近い場所で生活しているからです。そのため、床やカーペットの奥に溜まったハウスダストやダニの死骸を吸い込みやすい環境にあります。これらが蓄積すると、猫喘息やアレルギー性皮膚炎を引き起こす原因になります。普段の掃除機では取り切れない「蓄積汚れ」をリセットすることが重要です。
猫のストレスになる「蓄積臭」の解消
猫の嗅覚は人間の数万倍から数十万倍とも言われています。飼い主が気付かないレベルのアンモニア臭や生活臭でも、猫にとっては強烈なストレスになっている可能性があります。特にトイレ周りや寝床の布製品のニオイをリセットすることは、猫の精神的な安定に直結します。
思わぬ事故を防ぐ「安全点検」
家具の裏や冷蔵庫の隙間など、普段見ない場所には、猫が誤飲しそうな紐やビニール片、あるいは抜け落ちたヒゲなどが落ちていることがあります。猫の大掃除は、こうした「隠れた危険物」を回収する絶好の機会でもあります。
【トイレ】猫トイレの丸洗いは「オキシクリーン」で漬け置き!頑固な臭いと汚れを一掃

猫のトイレ、普段は砂の交換や拭き掃除だけで済ませていませんか? しかし、プラスチックには目に見えない細かい傷があり、そこに雑菌やニオイ成分が入り込んでいます。これを落とすには「オキシ漬け」が最強です。
用意するもの
- オキシクリーン(酸素系漂白剤)
- 大きめのゴミ袋(70L推奨)※ここがポイント!
- スポンジ、ゴム手袋
オキシ漬けの手順
- オキシ漬けの手順
- 二重にする:水漏れを防ぐため、大きめのゴミ袋を二重にします。
- トイレを入れる:砂を捨てて軽く洗ったトイレ本体を、ゴミ袋の中に入れます。
- お湯とオキシ投入:40〜60度のお湯を溜め、オキシクリーンを付属スプーンで規定量入れます。
- 放置:袋の口を縛り、20分〜1時間ほど放置します。
- 洗い流し:最後によくすすぎ、天日で乾かせば完了!
おすすめアイテム:オキシクリーン 【ロゴ入り】漬けおきバッグ
メインのトイレ本体はゴミ袋で漬け置きし、付属の専用バッグには「砂取りスコップ」や「トイレマット」などの小物を入れて漬け置きしましょう。 酸素系漂白剤なので、塩素系のようなツンとする刺激臭がなく、しっかり濯げば猫ちゃんにも安心です。
【ソファ・カーペット】抜け毛は「ぱくぱくローラー」、シミ汚れは「リンサークリーナー」で新品同様に

リビングのソファやカーペットは、猫の抜け毛と、いつの間にかついた吐き戻しのシミの温床です。そのため、ここは「物理的な毛の除去」と「繊維の洗浄」の2段階で攻めましょう。
繊維に入り込んだ抜け毛をごっそり取る
たとえば、掃除機で吸っても、繊維に絡みついた猫の毛はなかなか取れません。粘着テープ(コロコロ)だと、すぐに紙がなくなって経済的ではないですよね。
そこでおすすめなのが「ぱくぱくローラー」です。
おすすめアイテム:ぱくぱくローラー
なんと、電気も粘着テープも使わず、前後に動かすだけで面白いほど毛が取れます。エチケットブラシの原理を応用しており、ソファの繊維の奥に入り込んだ毛まで掻き出してくれます。取れたゴミはワンタッチで捨てられるので、掃除の効率が劇的に上がります。
蓄積したシミ汚れを水で吸い取る
毛を取った後は、布製品の「丸洗い」です。といっても、ソファや大きなカーペットは洗濯機に入りません。 そこで活躍するのが、水を吹きかけながら汚れを吸い取る「リンサークリーナー」です。
おすすめアイテム:アイリスオーヤマ リンサークリーナー
アイリスオーヤマの最新モデルは、T字型ヘッドで広範囲を掃除しやすいのが特徴です。さらに、自動ポンプ式なのでトリガーを何度も引く必要がありません。 「ただの水」を使って洗浄するため、洗剤残りの心配がなく、猫が掃除直後に舐めてしまっても安全です。バケツの水が茶色くなるのを見ると、「こんなに汚れていたのか!」と驚愕すること間違いなしです。
【キャットタワー】キャットタワーは「ペレッティー」で瞬間消臭・除菌!洗えない場所のケア方法

大掃除で一番困るのがキャットタワーです。分解して洗うことも難しく、かといって猫が毎日体を擦り付けているため、皮脂汚れやニオイがかなり蓄積しています。
そこで、ここでの正解は「プロ仕様の除菌消臭剤での拭き上げ」です。
手順
- ゴム手袋で擦る:ゴム手袋をはめてタワーの表面を撫でるように擦り、絡まった毛を浮き上がらせて取り除きます。
- 除菌剤をスプレー:全体にしっとりするくらいスプレーします。
- 拭き取り:清潔なタオルで叩くように拭き取ります。
おすすめアイテム:Peletty(ペレッティー)
獣医師が使うプロ用の除菌・消臭剤です。一般的な消臭剤と違い、香りで誤魔化すのではなく、ニオイの原因菌そのものを分解します。最大の特徴は「猫が舐めても安心」という点。 スプレーした直後は塩素系の香りがわずかにしますが、有機物(汚れやニオイ)に触れると瞬時に水に戻る性質があります。洗えないキャットタワーや、粗相をしてしまった場所の掃除にはこれ一択と言っていいほどの名品です。
【窓・サッシ】窓・サッシの黒カビ・泥汚れは「泡クリーナー」で浮かせて拭き取るだけ

窓際が大好きな猫ちゃんは多いですよね。パトロール場所である窓のサッシ(レール部分)には、外からの砂埃だけでなく、猫の毛や湿気による黒カビが混ざり合い、カオスな状態になりがちです。
したがって、ここは時間をかけずに「泡」の力でサクッと終わらせましょう。
手順
- 掃除機の細いノズルで、乾いたゴミを吸い取る。
- 泡クリーナーをサッシの溝にシューッと吹きかける。
- 泡が青から白に変わるなど、汚れが浮くまで少し待つ。
- 付属のスポンジやボロ布で拭き取る。
おすすめアイテム:アイメディア サッシ溝すっきり泡クリーナー
このクリーナーの良いところは、泡が汚れを包み込んで浮かせてくれるため、ゴシゴシこする必要がない点です。細かい溝にも泡が入り込むので、ブラシが届かない場所の汚れも掻き出してくれます。ツヤ出し剤も配合されているので、掃除後は汚れがつきにくくなるのも嬉しいポイント。 ※使用中は必ず換気をし、猫が泡を触らないように別室へ移動させてから行いましょう。
猫の大掃除で絶対に守るべき3つの注意点|脱走・誤飲防止

便利なグッズを使えば掃除は捗りますが、猫がいる家では人間だけの都合で進めてはいけません。具体的には、以下の3点には最大限の注意を払いましょう。
換気中の「脱走対策」は厳重に
大掃除中は窓を全開にすることが多いですが、網戸にしていても、猫がパニックになって網戸を突き破ったり、少しの隙間から脱走したりするリスクがあります。 掃除をする部屋に猫を入れないか、ケージに入ってもらう、あるいは必ず脱走防止柵のある部屋に移動させるなど、「掃除場所と猫の居場所を完全に分ける」ことが鉄則です。
洗剤の成分と「拭き残し」に注意
猫はグルーミングで自分の体を舐めます。床や家具に強力な洗剤が残っていると、それが手足につき、口に入ってしまいます。 今回ご紹介した「ペレッティー」や「リンサークリーナー(水洗い)」は安全性が高いですが、泡クリーナーやオキシクリーンを使う場合は、水拭き(リンス)を通常よりも念入りに行ってください。 特に「柑橘系(リモネンなど)」や「アロマオイル」が含まれる洗剤は、猫にとって毒になる場合があるため、使用を避けるのが無難です。(参考:日本アニマルアロマセラピー協会|協会の方針)。
大きな音や環境変化による「ストレスケア」
掃除機の音、家具の移動、飼い主の慌ただしい動き。これらは猫にとって大きなストレスです。 いきなり長時間掃除するのではなく、数日に分けて少しずつ進めるのも一つの手です。掃除が終わったら、新しいおやつやおもちゃで遊んであげるなど、猫ちゃんへのアフターケアも忘れずに行いましょう。
まとめ:猫のための大掃除は「安全な道具」選びから

猫と暮らす家の大掃除は、ただ汚れを落とすだけでなく、ニオイやアレルゲンを取り除き、猫が安心して暮らせる環境を整える大切なイベントです。
頑固な汚れには無理に戦わず、専用の便利グッズに頼るのが正解です。 今回ご紹介したアイテムを使えば、猫への安全性を確保しつつ、驚くほど効率的に掃除を進められます。
結論:それぞれの悩みに特化した以下のアイテムを使えば、今年の大掃除は完璧です。
- トイレの臭い・汚れをリセットしたいなら → オキシクリーン 漬けおきバッグセット
- ソファの抜け毛を電気を使わず取りたいなら → ぱくぱくローラー
- 布製品のシミを水洗いしたいなら → アイリスオーヤマ リンサークリーナー
- 洗えない場所を除菌・消臭したいなら → Peletty(ペレッティー)
- 窓サッシの汚れを泡で落としたいなら → アイメディア サッシ溝すっきり泡クリーナー
ピカピカになったお部屋で、愛猫と一緒に気持ちよく新年を迎えましょう!