犬吸いとは?癒やしの効果と「死亡」リスクを避けるための正しい知識

リビングのソファで仰向けになってリラックスしているトイプードルのお腹の匂いを嗅ぐ女性
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愛犬の首筋や背中に顔をうずめて、深く息を吸い込む――。

愛犬家たちの間で「犬吸い」と呼ばれるこの行為は、今や一つの文化となっています。
犬特有の香ばしい匂いを嗅ぐと、日々のストレスが吹き飛ぶような感覚になりますよね。

しかし、SNSで流行している一方で、実は過度な犬吸いには、「人獣共通感染症(ズーノーシス)」のリスクがあり最悪の場合、死亡するケースもあります。

この記事では、天才ペットライターである私が、犬吸いの驚くべき癒やし効果から、絶対に知っておくべき安全対策、そして清潔な状態を保つためのおすすめケア用品までを詳しく解説します。

目次

「犬吸い」とは一体なに?なぜ私たちは犬を吸ってしまうのか

朝の光が差し込むリビングで、愛犬のゴールデンレトリバーの首元に顔を埋めて犬吸いをする飼い主

「犬吸い(いぬすい)」という言葉を初めて聞いた方は驚くかもしれません。
しかし、これは愛犬家たちの間では極めて一般的なコミュニケーションの一つです。

具体的には、飼い主が愛犬の体(背中、お腹、頭、肉球など)に顔を密着させ、その独特な体臭をスーッと深く吸い込む行為を指します。

実際に、SNSでは「#犬吸い」というハッシュタグが溢れ、多くの飼い主がその幸福な瞬間を共有しています。

単なる「匂いフェチ」では片付けられない魅力

では、なぜ私たちはこれほどまでに犬の匂いに惹かれるのでしょうか。

その理由は、犬の匂いが人間の本能的な安心スイッチを押してくれるからです。
さらに、ブリーダーナビが行った調査でも、半数以上の飼い主が「日常的に愛犬を吸っている」と回答しています。

「吸う」という行為は、視覚や聴覚以上にダイレクトに脳の大脳辺縁系(感情や本能を司る部分)に働きかけます。

つまり、愛犬の温もりと匂いを同時に感じることで、理屈抜きの幸福感に包まれるのです。

脳科学が証明!犬吸いで分泌される「幸せホルモン」の正体

飼い主と柴犬が額を合わせて見つめ合い、幸せホルモンのオキシトシンが分泌されているリラックスした様子

「犬を吸うと落ち着く」というのは、単なる思い込みではありません。

実は、これには「オキシトシン」というホルモンが深く関係しています。

オキシトシンがもたらす劇的なリラックス効果

オキシトシンは別名「愛情ホルモン」「幸せホルモン」と呼ばれ、親しい相手と触れ合ったり見つめ合ったりすることで分泌されます。
そして、犬吸いによってこのホルモンが分泌されると、次のような効果が期待できます。

  1. ストレスホルモン(コルチゾール)の減少:その結果、イライラや不安感が鎮まります。
  2. 副交感神経の活性化:心拍数が安定し、それによって体がリラックスモードに入ります。
  3. 情緒の安定:加えて、孤独感が和らぎ、幸福感が増します。

犬側にも同じ効果があるという事実

ここで重要なのは、このオキシトシンは「飼い主」だけでなく「吸われている犬」の脳内でも分泌されるということです。

実際に、麻布大学の研究によれば、飼い主と犬が見つめ合い触れ合うことで、双方のオキシトシン濃度が上昇することが判明しています。

したがって、犬が嫌がっていない限り、犬吸いは一方的な愛の押し付けではなく、「相思相愛の確認作業」と言えるのです。

過度な犬吸いは死亡リスクがある?犬吸いの3つのリスクと回避法

嫌がるサインを出しているチワワ

とはいえ、これほど魅力的な犬吸いですが、何も考えずに顔を埋めるのはNGです。
愛犬の健康と、あなた自身の健康を守るために、以下のリスクを必ず理解しておきましょう。

ズーノーシス(人獣共通感染症)のリスク

まず第一に、犬と人間は違う生き物であり、保有している細菌も異なります。
特に注意したいのが「パスツレラ菌」です。

これは犬の口内や爪に常在している菌で、犬には無害です。
しかし、抵抗力の落ちた人間が感染すると呼吸器系の疾患や皮膚炎を引き起こすことがあり、最悪死亡することもあります。

  • 対策:口同士のキスは避けるようにしましょう。
    また、傷口がある場合は吸わず、吸った後は必ず顔を洗ってください。

動物由来感染症について:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000155663.html

アレルギー物質の吸入

さらに、散歩から帰った直後の犬の体には、花粉、ホコリ、PM2.5、ダニなどが付着しています。

「外の匂いがする!」と吸い込むことは、つまりこれらのアレルゲンをダイレクトに肺に入れているのと同じです。
とりわけ、花粉症の方は注意が必要です。

  • 対策:散歩後は必ずブラッシングや体拭きをしてから吸うようにしましょう。

犬への精神的ストレス

そして、これが最も重要です。
いくら飼い主が愛情表現だと思っていても、犬にとっては「拘束されている」「覆いかぶさられて怖い」と感じる場合があります。

【即中止すべき!犬の拒否サイン】

  • 顔を背ける(プイッとする)
  • あくびをする
  • 鼻や唇をペロペロ舐める
  • 耳を後ろに倒して固まる
  • 白目が見える(ホエールアイ)

もしこれらのサインが見えたら、愛犬は我慢しています。
すぐに解放してあげましょう。

安全に「犬吸い」を楽しむための3つのルール

愛犬との絆を深める「犬吸い」を安全に続けるためには、以下の3ルールを徹底しましょう。

  1. 「吸うタイミング」を厳選する
    被毛が湿っている時や、お散歩直後の汚れが付着した状態での「吸い」は厳禁です。
    菌が繁殖しにくい、シャンプー後の清潔で乾いた状態のときだけ、心ゆくまで楽しみましょう。
  2. ブラッシングとシャンプーの徹底
    被毛を清潔に保つことで、アレルゲンや雑菌の吸入を抑えられます。
  3. 吸った後は洗顔する
    スキンシップの後は、自分の顔を洗う習慣をつけましょう。

清潔な被毛を保つためには、日々のケア用品選びが重要です。

部位によって香りが違う?愛犬家のための「匂いのソムリエ」ガイド

犬の匂い図解

頭頂部・背中:安心感に包まれる「お日様と焼きたてパン」の香り

まず、最も吸いやすく、全ての「犬吸い初心者」が通過すべき登竜門が「頭」と「背中」です。

ここに顔を埋めると、よく「天日干ししたフカフカの布団」や「焼きたてのパン」のような、香ばしく温かい匂いに包まれます。
なぜなら、皮膚の常在菌(イースト菌の一種など)や皮脂が適度に混ざり合った匂いに、日向ぼっこで浴びた太陽の匂いがブレンドされているからです。

吸い込んだ瞬間、脳が「安全だ」と認識するような、深く柔らかい安心感を得られるでしょう。
嫌がる犬も少ないため、まずはここから深呼吸を始めてみてください。

肉球:熱狂的ファン多数!香ばしい「ポップコーン」臭

次に、一度ハマると抜け出せない、熱狂的な信者を抱える部位が「肉球」です。

具体的には、映画館で嗅ぐ「キャラメルポップコーン」や、茹でたての「枝豆」、あるいは「とんがりコーン」のような、食欲をそそる香ばしい匂いが特徴です。
少し専門的な話になりますが、この匂いの原因は、主に「シュードモナス属」などの細菌や酵母菌によるもの。
加えて、犬は足裏にしか汗腺(エクリン腺)がないため、汗と菌が混ざり合うことで、この「匂いの宝庫」が生まれるのです。

ただし、地面に直接触れる場所で汚れも溜まりやすいため、こまめなケアとセットで楽しむのが鉄則です。

お腹(へそ周り):無防備な甘さに癒やされる「ホットミルク」の香り

毛が薄く、愛犬の体温をダイレクトに感じられる「お腹」は、究極の癒やしスポットです。

ヘソ天で無防備に見せるお腹からは、どこか懐かしい「ホットミルク」や、ほんのり甘い「赤ちゃん」のような優しい匂いが漂います。
特にシャンプーから数日経った頃の、体臭と混ざり合った自然な甘さは格別です。

柔らかい皮膚の感触と温かさ、そして優しい匂いのトリプルパンチで、飼い主のストレスを瞬時に溶かしてくれます。

耳の裏:上級者向け!濃厚なコクと深みの「熟成チーズ」臭

「ここ以外は吸えない」という猛者もいる、上級者向けの部位が「耳の裏」です。

ここでは、少し酸味のある「熟成チーズ」や、ローストした「ナッツ」のような、独特のコクと深みのある匂いが楽しめます。
皮脂の分泌が活発な場所なので匂いが強く、発酵したような複雑な香りが特徴です。

万人受けはしないかもしれませんが、この「少しクセのある匂い」が、一部のマニアにはたまらない中毒性を生み出しています。

口周り(マズル):愛犬の生活そのもの「大地の恵みとごはん」の香り

最後に紹介するのは、愛犬の「今」が凝縮された部位、「口周り(マズル)」です。

ここは、直前に食べたフードの匂い、あくびをした後の少し生暖かい匂い、そして散歩中に熱心に嗅いでいた土や草の匂いが複雑に混ざり合っています。
言わば、愛犬の生活そのものの匂いです。

決して「良い香り」ばかりではないかもしれません。
しかし、愛犬が元気に生きている証拠であるその匂いは、飼い主にとって何物にも代えがたい愛おしさを感じさせるはずです。(※キスは感染症リスクがあるので、軽く嗅ぐ程度に留めましょう)

最高品質の「犬吸い」を楽しむための神アイテム5選

安全に、かつ最高の香りと手触りで犬吸いを楽しむためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。

そこで、「愛犬の体臭ケア」と「被毛ケア」におすすめのアイテムを紹介します。
これらを日常に取り入れるだけで、吸い心地が格段に変わります。

吸う前のエチケット!温泉成分で肌を整える

犬吸いをする時、愛犬の肌荒れやフケ、カサカサが気になったことはありませんか?

このローションは、別府温泉の研究所から生まれた「温泉藻類RG92」を配合しています。

実際に使ってみると、薬のような匂いが全くなく、無香料なので「犬本来のいい匂い」を邪魔しません。
また、カサカサしていたお腹に塗ったら、翌日にはしっとりモチモチになり、吸った時の唇の感触が最高になりました。

一方、成分面では防腐剤やエタノールなどの添加物を一切使用しないオーガニック処方です。
抗炎症作用が認められた成分を配合しており、結果として赤みや痒みのトラブルケアとしても優秀です。

抜け毛をごっそり除去!清潔な被毛を作る

犬吸い中に鼻や口に毛が入ると、せっかくのリラックスタイムが台無しです。

そのため、このブラシは吸う前の「儀式」として欠かせないアイテムです。

今までのブラシは毛を取るのが面倒でした。
しかし、これはボタン一つで「パカッ」と毛が外れるので快感です。

先端が丸く加工されているため、肌を傷つけずにマッサージ効果も期待できます。

加えて、水洗いが可能で常に清潔な状態を保てるため、衛生面を気にする飼い主さんに最適です。

体の内側から輝く毛並みへ

究極の犬吸いは、健康な体から生まれます。

こちらは、動物病院での取り扱いNo.1の実績を誇る、内側と外側のWケアセットです。

シニアになって毛艶が悪くなっていた愛犬に与えたところ、驚くことに数週間でパピーのような柔らかい毛並みが戻ってきました。
その結果、毛の密度が増したような気がして、吸いごたえ(?)がアップしました。

100%ナチュラルオイル配合で、皮膚・被毛だけでなく関節や心血管の健康もサポートします。

つまり、サプリメントで内側から栄養を補給し、ミストで外側から保湿するという、理にかなったケアが可能なのです。

【口腔ケア】ドクターワンデル (Dr.WANDEL) デンタルケアジェル

「犬吸い」で最も注意すべきリスクである、口内細菌への対策に欠かせないのがこのジェルです。
犬吸い中、ついつい愛犬が顔を舐めてくることはありませんか?

口内環境が乱れていると、カプノサイトファーガなどの感染症リスクが跳ね上がります。

ドクターワンデルは、単なる歯磨き粉ではありません。
歯科医師と獣医師の共同開発により、「ヒト幹細胞培養液」を配合。

歯周病菌を抑えるだけでなく、口腔内の善玉菌と悪玉菌のバランスを整え、健康な口内環境をサポートします。

【仕上げ】ジョイペット (JOYPET) シャンプータオル ペット用

「毎日シャンプーをするのは愛犬の皮膚に負担がかかる、でも毎日吸いたい…」そんな飼い主さんのジレンマを解決するのが、この厚手シャンプータオルです。

背中や頭頂部には、お散歩で付着した花粉、ホコリ、目に見えない雑菌が潜んでいます。
このタオルでサッとひと拭きするだけで、被毛に絡まった汚れを物理的に除去。
さらに、保湿成分が毛並みを整え、吸い心地を格段にアップさせます。

まとめ|正しい犬吸いで愛犬との絆を深めよう

ALT: 夕暮れの公園で愛犬を優しく抱きしめ、スキンシップをとって絆を深める飼い主と犬

犬吸いは、ただのスキンシップを超えた「究極の癒し行為」です。

愛犬の匂いに包まれることで、私たちは日々のストレスから解放されます。
同時に、愛犬もまた大好きな飼い主に触れられることで安心感を得ることができます。

しかし、そこには雑菌や感染症による死亡するリスクが潜んでいることも忘れてはいけません。

「清潔な被毛を保つこと」「粘膜への接触を避けること」を徹底し、万全の体制で愛犬の香りを堪能しましょう。
まずは、日々のブラッシングと除菌シートでのケアから始めてみてくださいね。

最後に、質の高い犬吸いライフを送るためのポイントを整理しました。

項目 ポイント 詳細
効果 ストレス解消・絆の強化 オキシトシン
幸せホルモンが双方に分泌される
人気の匂い 「お日様」や「ポップコーン」の香り 細菌や環境による独特の香りが
リラックス効果を生む
注意点 拒否サイン・衛生管理 嫌がったら即中止
感染症予防のため口周りは避ける
必須ケア ブラッシング・保湿 清潔な皮膚と被毛が、
最高の吸い心地を作る
石井 秀平

この記事を書いた人

石井 秀平

エンジニア / ライター| エンジニアとして働きながら、動物に関する情報を発信。過去には犬やうさぎなどのペットと暮らし、魅力や飼育のコツを紹介。動物好きならではの役立つ情報をたっぷりお届け。

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